山道の歩き方

ひと口に山道といっても状況は様々です。山道には岩場に鎖が掛けてある「鎖場」、単なる「岩場」、「雪渓」、「岩魂帯」など色々です。しかし、どんな道でも歩きの基本は変わらない。足裏の真ん中に重心を置き、3点支持の原則を守ることだ。「鎖場」の場合は、スタンスを確かめながら、意識的に足で登るようにする。ついつい鎖に頼りがちになり、時折ぶら下がる人もいるが、腕力に限界があり、余計に疲れたり、万一手が滑ったり、鎖が切れたりしたら非常に危険だ。手はバランスを取る程度に鎖を持って登るようにする。歩き方鎖に頼らないと登れない場所では、鎖の強度の確認を忘れないように。鎖のない岩場では3点支持を厳守する。姿勢は垂直にたった姿勢がベスト。恐怖から岩にへばりつくほうが余計に危険だ。「雪渓」は靴の先端を雪面に水平に蹴り込み、スタンスを作りながら登る。傾斜が強くなり滑りそうになったら、安全な場所で軽アイゼンを早めに装着しよう。

道標もいろいろ

コース中には正しいルートや目的地を示した様々な道標がある。板に文字で目的地や注意書きが書かれた一般的なものから、道の近くの岩や石、樹木に矢印や丸印がペンキで書かれたものや、樹木の小枝に赤いテープや赤布が巻きつけられたものがある。石の上にペンキで×印だけが書かれている。二股に分かれた片方の道に倒木や樹木の枝が、横たえられただけのものもあります。